世界最古のコインのような柔軟性
オーボエとファゴットによるデュオ・コンサート。
聴きやすい作品を交えながらも独特な時間をもたらしてくれた。
曲が始まるあの最初の一音が響いた瞬間から、空気の重みが変わり、時間の流れが緩やかになるような特別な感覚に囚われている。
目を閉じれば、そのまま夢の世界へと誘われるかのような優美さと気品。しかし、そのエレガントな響きの裏側には、2人の奏者による緻密なアンサンブルの技が息づいていた。
特にメインのジョリヴェのソナチネでは、音の連なりがまるで繊細な細工を思わせる光のきらめき、金と銀が混ざったかのような角度を変えるたびに万華鏡のように表情を変える。
宝石のような輝きをも思わせた。
終盤はまるで同じ場所に何度も降り注ぎ、激しく穿つ雨の力のような、強靭なエネルギーが押し寄せている。
柔らかでありながら、芯には張り詰めた強さがある。
お二人が創り上げた世界は、まさにここで堪能出来る贅沢な余韻の残る演奏だった。
